【亀の本】カメの家庭医学(小家山仁)

2016年10月9日

亀の本シリーズ第2弾は、イザというときのための本です。

爬虫類の病院 レプタイルクリニック院長の小家山仁先生による、亀の病気を知ることができる本です。カメディカ―カメの家庭医学の改定版です。

タイトル通り、亀の病気とその予防・対処についてご家庭向けに書かれた本です。亀だけに絞って、症状ごとに写真入りで詳しく解説されているのでとても分かりやすいです。

よいところ

どうなったらヤバいのか分かる

亀の家庭医学

写真付きで症例が載っているので、病気の早期発見に役立ちます。本書まえがきでも「どのような症状を示したら病気なのかということを知っておくことが必要です」とあるように、気付かないうちに進行していたというのが一番マズいので、前もって予備知識をいれておきましょう。

症状から検索できる

亀の家庭医学

もしや、というときにすぐ参照できます。

症状ごとに予防法と対処法がわかる

亀の家庭医学

それぞれの症状について、予防法と対処法が載っているので、日頃から気を付けるべき点が分かるし、もしもの時に悩まず対応してもらえるので安心です。

心構えができる

後述しますが、かなりグロい症例写真がたくさん載っています。飼い主、亀ともども「ゼッタイこんな風にならないように気を付けよう!」という気にさせられます。水換えをサボる飼い主にはぜひ読ませるべきでしょう。

本書のスタンス

改定板においては、病気に対する簡単な対処法も新たに追加していますが、専門的な治療法や薬剤については、記載していません。それは、本来適切な処置が早期に施されていれば、十分助かることの出来たカメたちが、素人療法が行われた結果死んでゆくのを、これまで数多く見てきたからです。

(中略)

また、もしカメが病気になってしまった場合には、飼育者自らが治療を行おうとはせずに、爬虫類に対して治療を行うことのできる獣医師などの専門家に、適切な治療を行ってもらうことが大切です。

カメの家庭医学

このように、基本的には
「こういう症状がでたらヤバい!」
「ヤバいと思ったら病院へ!」

というのが本書の基本スタンスです。なので、この本があれば自宅で病気が治療できるというものではありません。

また、予防法についても、「水質をきれいに(リクガメの場合は床材とか)」「栄養バランスのとれたエサを食べる」「適切な温度管理」あたりの基本的なものがほとんどなので、ふつうの飼育書に書いてある内容と大差ないといってもいいと思います。特別な予防法ではなく、日々の生活がだいじということですね。

注意点

写真がグロい

いろんな症状の、生々しい写真がたくさん載っています。手術で開腹した状態の内臓とか、ケガして出血してるのとか、寄生虫とか、そういうの苦手なひとはしんどいかも。

リクガメと水棲ガメの内容が混在

リクガメを想定した症例や対処・予防法と、水棲ガメを想定したものとが、ときどき分かりにくくなっていたり、どっちかに偏っている場合があるので、読み手側で気を付ける必要があります。

また、ひと口に水棲ガメ、リクガメと言っても、亀の種類や環境によって変わってくる部分もあるので、そのへんはリンキオーヘンに飼い主と亀とで相談しながら対処して、分からなかったら早めにお医者さんに診てもらいましょう。

まとめ

基本的なところは普通の飼育書にも載っているので、必携の書、というよりは「あると安心」の一冊ではないかな、と思います。

どのような症状を示したら病気なのかということを知っておく、という点ではとてもよい本だと思うので、亀も飼い主もいちど読んでおく価値はあると思います。

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プロフィール

たわし

たわし

クサガメの「たわし」です。WEB屋の「野良人」に勤めるスタッフです。主な業務はエサ食べ、昼寝、甲羅干しなど。