水槽の配線をすっきり整理して電源まわりの事故・火災を防ぐ
皆さんの水槽にも、フィルター、ライト、ヒーターなど、たくさんの電気機器を使っていると思いますが、安全対策はばっちりでしょうか?
今回は、たわし水槽でも電源まわりのスッキリ安全な整理に取り組んだので紹介します。
電源まわりで注意する事故
水槽まわりでは水を扱うので、電気関係の事故に特に注意する必要があります。
水槽の電源まわりからの火災は、実際にたくさん起きているようです。水槽が焼ける火事など、亀の命にも関わる事故が起きています。あまり気にしてないという方は、ゼヒこの機に電源まわりの安全を見直してもらえたらな、と思います。
↑↑リンク先をみてもらうと、焼け焦げた水槽の画像が出てきます。恐ろしいですね…。
トラッキング
トラッキング現象とはコンセントとプラグの間にたまったホコリが湿気を帯びて放電・発火につながる現象です。水槽のまわりは湿気も多く、ホコリをためてしまうとトラッキングが起きやすい環境にあります。
水槽周辺のコンセントは特に注意して安全な製品を使い、また定期的にそうじしてキレイに保ちましょう。
漏電・ショート
直接的にコンセントの接続部に水がかかるなどすると、漏電・ショートにつながるおそれがあります。
コンセントに水がかからないような工夫が必要です。
事故防止のためにできること・たわし水槽の対策
水がかからない場所にタップを設置する
地震や水槽の破損、亀の活動、水換えなどによる水漏れ・水はねで電源タップに直接水がかからないように設置場所を見直しました。
調べた感じでは水槽より高い位置に置くのがベストで、ほかに水槽台の中や専用のボックスに収納するパターンが多いようです。
特に床に直置きは危ないのでやめた方がよさそうです。水槽台の中に入れる場合でも、べた置きしていると水が漏れたりした時にぬれてしまう可能性があります。壁などに固定して浮かせる方がいいかな、と思います。
たわし水槽では水槽台の中に収納
水槽台の左右に、それぞれタップを設置しました。付け方は、実験的な意味で左右それぞれ違うやり方にしています。
左は突っ張り棒+ワイヤーネットにぶら下げて固定。タップの裏に両面テープでフックが付けてあります。ネットは突っ張り棒用のものがあったので使っていますが、普通のものでも結束バンドで止めれば問題ないと思います。
右はマジックテープで壁面に固定してあります。
固定方法はいろいろあると思いますが、うちの代表はデスクの配線を磁石で固定したところ、電源タップが重すぎて落下したとのことです…。なるべくしっかり固定できるものを選んだ方がいいかと思います。
水槽台への収納は見た目もスッキリして人気です。
ただこれだと水槽が割れたりして漏水した時に、真下なので不安が残ります。地震とかコワいですね。
浮かせているのでべた置きよりはかなり安全だと思いますが、さらに安全にする余地はあるかな、と思います。今後の検討課題です。
電源タップ選び
電源タップも見直しました。電源タップの寿命は3~5年ほどらしいので、ちょうど替え時でもありました。探してみたところ、「ザ・タップX」シリーズが水槽用途にダントツで良かったので全て入れ換えました。
ザ・タップX | 商品一覧 | 配線器具(テーブルタップ・延長コードなど) | Panasonic
右用(フィルター・ヒーター・ライト)、左用(フィルター・ヒーター)、中継用の3本を使っています。
防水仕様
コンセントに防水扉、防水パッキン、スイッチも防水カバー付き。電源タップで防水を意識したものは、探した限りではこのシリーズだけでした。
水浸しにしたらさすがにアウトだと思いますが、水はね程度であればある程度防いでくれるようです。水槽まわりの電源としてはかなり魅力的だと思います。
他の商品を選ぶ場合も、少なくともホコリ防止用のシャッターが付いたものを選ぶと安心かな、と思います。
▲買い替える前に使っていた商品です。
個別スイッチ
フィルター、ヒーターなどをそうじする時にはコンセントから抜く思うので、差込口ごとに個別でON/OFFできると便利だし安全かな、と思います。
コンセントの抜き差しにぬれた手は絶対にダメですが、水槽そうじの途中だと気付かずぬれていることもあるのではないかと思います。
スイッチの切り替えが付いていれば、スイッチOFFしてから→コンセント抜く/コンセント差して→スイッチONという手順で比較的安全に抜き差しできます。
困ったこと
照明用のタイマーがでかくて、スイッチに当たって最後まで差さらない…。
不本意ですがタコ足タップをかまして対処しました。トラッキング対策的にはイマイチなので、要改善です。
ちなみにスイッチがナナメに付いているタイプのタップでも、スイッチが隠れて押せなくなってしまいます(基本的にON/OFFすることがないですが)。
コンセントも2個口分占領してしまいます。電源タップ側というより、タイマー側の問題ですね。とにかく大きい…。
コードには必ずたわみをつくる
フィルターやヒーターの説明書にも必ず書いてあると思います。コードを伝って水がコンセントに垂れるのを防ぐため、たわみを作ります。
電源タップを浮かせておけば自然とそうなると思います。
トラッキング防止プラグカバー
プラグにかぶせて使うタイプのものです。
スキマにホコリがたまらないようにして、トラッキングを防ぎます。
たわし水槽では100均のものを使っています。
コンセントボックス
これは電源と水槽の中継用のものです。どうしても床置きになったので、ホコリや水はねを防ぐためにコンセントボックスに入れてあります。放熱と、水漏れで床がぬれた時の対策で、少し浮かしてあります。
電源をビニールで覆う防水対策も見かけますが、熱がこもるのでそれはそれでリスクかな、と思います(市販されているコンセントボックスの商品にはだいたい放熱のための穴が設計されています)。
たわし水槽では100均のものを使っていますが、ネットでも買えます。
屋外用の本格的な商品もあります。
まとめ
今回は配線を整理して、電源まわりの事故を防ぐための安全対策を見直したので紹介しました。ほんとうはヒーターの記事で紹介するつもりでしたが、だいじなことだし長くなったので別の記事に分けました。
万一の事故が起きる前に、ゼヒ点検していただければ、と思います。飼い亀のみなさんの安全な水槽ライフの参考になれば嬉しいです。
また、みなさんが安全のためにやっている取り組みがあれば、ゼヒ教えていただけるとうれしいな、と思います。ではまた。