亀の紫外線ライトはどれがおすすめ?測定して比較しました
紫外線ライトのUVを測定して比較したので紹介します。ライト選びの参考にどうぞ。
こんにちは、たわしです。紫外線ライト、使ってますか?
以前、紫外線ライトだけではホンモノの太陽光の代わりにはならないので、あくまで日光浴の補助としての使用をオススメする記事を書きました。
ここで紹介したように太陽光を浴びるのがイチバンなんですが、冬、梅雨とか、太陽光を浴びにくい時期には紫外線ライトで代替できると安心です。
以下では、紫外線ライトの必要性を簡単に説明した後、実際にいくつかの紫外線ライトのUVを測定して商品比較をしたので紹介します。たわし水槽でも買い替えの時にどれにするか迷ったので、その時に思い切って候補を全部買って比べてみた時ものです。
亀に紫外線ライト(UV球)は必要?
そもそも紫外線ライトは必要なのでしょうか?うえで書いたように、紫外線ライトは日光浴の代替です。日光浴の重要性については、分かりやすい説明をメーカーのWEBサイトや書籍からいくつか引用します。
亀は甲羅があるため、多くのカルシウムが必要。日光によって紫外線を浴びると体内でビタミンD3が合成され、エサで摂ったカルシウムの吸収をよくする働きがある。
ビタミンDは自らの体内で紫外線の作用によって合成させた方が安全で、その要求量がはっきりしていないため、経口的に適量を摂取させるのは難しいと思われる。
カメは日光(紫外線)を浴びる事で体内でビタミンD3を作り出しています。このビタミンD3がカルシウムの吸収を促進させるため、日光浴をさせないとカルシウムを含むフードを食べてもカルシウムを吸収することができず、健康的な甲羅や骨格の成長は望めません。その他、日光浴をする理由として体温を上げたり体を乾燥させたりする役割もあります。
栄養バランスの悪いフードと日光浴不足の弊害 : Tetra ::: スペクトラム ブランズ ジャパン株式会社(旧テトラ ジャパン株式会社)
このように、甲羅の健康のためには栄養のあるエサと日光用が重要です。太陽の光がベストですが、定期的に日光浴ができない環境では紫外線ライトで補った方がいいと思います。
前の記事でも載せましたが、下の画像はカメの家庭医学に掲載されている、カルシウム不足のクサガメです。これを見たら、念のため紫外線ライトをつけておこうという気持ちになるのではないかな、と思います…。
亀水槽に紫外線ライトが不要な場合
たとえば以下のような環境であれば、紫外線ライトはあったほうがいいと思います。
- 飼育者が昼間いない
- 冬眠せず越冬する
- 梅雨、留守番などで日光浴できない日が長期間ある
毎日外をさんぽできるような環境で、冬は冬眠するということなら、紫外線ライトは不要かなと思います。
紫外線ライト比較
どれも似たように見える紫外線ライトですが、モノによって効果は違います。
ここでは、買い替えのついでに、Amazonで探して出てきた商品を自分でも比べてみました。紫外線ライト選びの参考になったらいいな、と思います。
なお、たわし水槽では単管型(ながいやつ)ではなく、スパイラル型(電球みたいなやつ)を使用しているため、スパイラル型のみで比較しています(単管型を使わないのは、水槽上の作業スペースをふさいで水換えやちょっとした掃除の邪魔になるので、ものぐさな飼い主がこまめなメンテナンスをサボるのを少しでも防ぐため)。
測定方法
こちらの簡易紫外線測定器を使って、UVインデックスというおおまかな指標を測定します。
簡易なものなので、あくまで目安です。それぞれの紫外線ライトを同じような条件で測定して、相対的な差で判断したいと思います。
あとライトスタンドはこちらを使用しています。
【おすすめ】ビバリア スパイラル UVB フォレスト 26W
今回比較した中でいちばんUVインデックス高かったものです。とはいっても、くもりの日の屋外と同じ程度のUV量はありますが。
▲光の色は青白い感じ。好みは別れると思います。写真を撮る分にはこの方がいいかも?
▲陸場の高さでUVI0.8と、今回測定した3種の中では一番いい値が出ました。
レプタイル LUCKYHERP UVB5.0 26Wライト
マイナーなやつを買ってしまって、記事執筆現在売り切れでAmazon・楽天では買えません。あまり参考にならなくてごめんなさい…。
▲ロゴです
▲光の色は僅かに赤みがかった自然な白。
▲陸場の高さでUVI0.6
ジェックス エキゾテラ(EXO-TERRA) レプタイルUVB100 26W
おなじみのGEX製ということで、Amazonレビューの量を見ても売れ筋のようです。今回測定したなかでは最も低いUVインデックスでした。ただし、過去記事で測ったときはビバリアと同じ0.8だったので(計測条件が違うせいだとは思います)、もしかしたらライトの個体差があるのかもしれません。
▲ロゴです
▲やや暖かい光の色
▲UVI0.2と、やや心もとない数値
マルカン スパイラルライト 20W
上の方で紹介したリンク先でオドロキの結果が出ていたので、興味本位で試してみました。結果は…
ホントにオドロキの結果がでました…!水槽には使わないと思うので、ご家庭の照明として使ってもらえたら…。
至近距離でようやくこのくらい。
誤差について
今回の測定方法について補足すると、下の動画のように、少しの違いで数値が変わります。なので本当は距離などの条件をもっと厳密に測定すべきなのだと思いますが、そもそも簡易な測定機器でもあるので、ザックリした検証でやっています。たぶん同じ商品でも電球ごとの個体差もあると思うので、あくまで参考程度にしてもらえたらな、と思います。
交換時期の目安に、約8か月後のUV量の劣化度合い
うえでオススメした「ビバリア スパイラル UVB フォレスト」を約8か月使用した後のUVインデックスを計測すると、0.3と半分以下になっていました。
上記比較で使った新品のライトのUVIが前回と同じ数字になることを確認して測定しているので、まあまあ条件はそろっているのでビフォーアフターの比較に使っても差し支えないかなと思います。
色もだいぶ黒ずんできてます。
交換のタイミングは外箱等には書かれていませんが、今回の結果から見ると紫外線の照射量が半分くらいになるのが約半年だと思うので、ひとつの目安になるかなと思います。これもモノによってだいぶ違うのではないかと思いますが…。
なお、たわし水槽ではだいたい8時くらい~18時くらいまでタイマーで点灯するようになっています。季節によって、冬は短く、夏は長めに調整されます。1日10時間として、8か月240日だとザックリ2400時間の使用になると思います。
まとめ
カンタンな測定結果ではありますが、参考になればうれしいです。
買う時の調査がイマイチで、比較すべき商品はもっと他にもあった感じもするので、次の買い替え時には別のラインナップでも比較してみたいな、と思います。
室内でも、よき甲羅干しライフを!ではまた。