紫外線ライトの過信は禁物!?紫外線を測定して確認しました
紫外線ライトについていろいろ調べたり、測定したりしました。
亀には紫外線が必要
さいしょに、なぜ紫外線が必要なのか、という点の確認です。
亀は甲羅があるため、多くのカルシウムが必要。日光によって紫外線を浴びると体内でビタミンD3が合成され、エサで摂ったカルシウムの吸収をよくする働きがある。
カメの飼い方がよくわかる本
このように、紫外線は亀の甲羅づくりにとても大切な役割があります。
下の画像はカメの家庭医学に掲載されている、カルシウム不足のクサガメです…こうはなりたくないですね。
紫外線を測定
そういったわけで亀水槽に必須の紫外線ライトですが、たわし水槽では現在コチラを使用しています。
寿命は4000時間(約1年)とのことで、10か月ほどたったし、いろいろあって買い替えも考えていたので、紫外線ライトについていろいろと調べました。
すると、「ライトによっては紫外線が少ない」「そもそも紫外線ライトだけでは不十分」といった情報が出てきて…
不安なので、測定してみよう、ということで簡易な測定器を買って測ってみました。
UVインデックスという指標を測定する道具です。UVBではないのですが、目安としては使えそうです。
簡易なものなので、信頼度はちょっとわからないのですが、キチンとした測定器はとても高いらしいので、とりあえずの参考になれば…と思います。
測定結果!紫外線ライトは日光にはおよばない
では測定結果です。UVインデックスの数字の見方は以下のとおりです。
まずは屋外の直射日光から。11月のよく晴れた日のものです。
では水槽の陸場。紫外線ライトの真下です。
ぜんぜん違いますね!
ちなみに、これは11月のくもりの日の屋外です。
こうしてみると、紫外線ライトだけの場合はくもりの日くらいの紫外線量だということが分かります。
ライトが新品だともうちょっとあるかもしれませんが、それを差し引いても完全に日光の代わりになるとは言えないのかな、と思います。
できれば日光浴もやろう
ジツはこれまで紫外線ライトに頼りきりでした…。これからはもっと太陽の光を浴びよう、と思いました。
とりあえず、午前中の1~2時間ぐらい、水槽に窓からの直射日光が当たる時間帯があったので、そのあいだは窓を開けて網戸越しに日光浴をさせてもらうことになりました。
網戸越しなので、少し紫外線量は減りますが、ライトだけと比べてしっかり浴びることができています。
ちなみにガラス越しだと晴れでもこうなります↓↓
ゼロではないため、ガラス越しでもまったく無意味ではないかな、と思います。いまはまだ窓を開けていても保温ライト+日光の下なら暖かいですが、本格的に冬場になると開けていたら寒すぎると思うので、その場合は紫外線ライト+ガラス越しの日光でいこうかな、という話をしています。そのへんは今後、様子をみながら相談していこうと思います。
エサからも補給できるけど…
ビタミンDは紫外線を浴びてつくるだけでなく、エサからも補給できるそうです。
メジャーどころの亀用の配合飼料には、たいていビタミンD3が配合されています(100均とかのやつはしらない)。
とはいえ、エサだけですべてを補うことはムズかしいので、あくまで補助的な役割として考えたほうがいいのかな、と思います。
ビタミンDは自らの体内で紫外線の作用によって合成させた方が安全で、その要求量がはっきりしていないため、経口的に適量を摂取させるのは難しいと思われる。
カメの家庭医学
レッツ日光浴!
あくまで、簡易な測定器をつかったものです。また、たわし水槽の場合の測定結果でしかないので、すべての環境で同じような結果になるかどうかは分かりません。
でも、紫外線ライトに頼りきりにならず、太陽の光もできるだけ浴びたほうが健康的、ということはマチガイないと思うので、室内飼育されている亀のみなさんは、飼い主にたのんでなるべく日光浴をさせてもらってください。